国際コンピュータビジョンとパターン認識会議（CVPR）はIEEEが毎年開催する学術会議で、会議の主な内容はコンピュータビジョンとパターン認識技術です。CVPRは世界トップレベルのコンピュータビジョン会議（三大トップ会議の一つで、他の二つはICCVとECCV）で、近年は毎年約1500人が参加し、採録される論文の数は一般に300編前後です。この会議は毎年固定の討論テーマがあり、毎年企業が会議をスポンサーし、会場で展示する機会を得ます。

開催地

第1回CVPR会議は1983年にワシントンで金出武雄とDana Ballardによって開催され、それ以降毎年アメリカ本土で開催されています。会議は一般に6月に開催され、開催地は通常アメリカの西部、中部、東部地域を巡回します。例えば、2013年にはポートランドで会議が開催されました。2014年には1900人以上がコロンビアで開催された会議に参加しました。そして、次の2015年、2016年、2017年には、それぞれボストン、ラスベガス、ハワイで会議が開催されました。

会議の概要

CVPRは比較的厳しい採択基準があり、会議全体の採択率は通常30％を超えず、口頭発表の論文の割合はさらに5％を超えません。会議の組織委員会は循環的なボランティアグループで、通常はある会議が開催される3年前に選考されて決定されます。CVPRの査読は一般に二重盲検方式で、つまり会議の査読者と投稿者は互いの情報を知らない状態です。通常、ある論文は3人の査読者によって審査されます。最後に会議の分野主席（area chair）が論文を採択するかどうかを決定します。

さまざまな学術会議の統計では、CVPRは強い影響力と高いランキングを持っていると考えられています。現在、中国コンピュータ学会が推薦する国際学術会議のランキングでは、CVPRは人工知能分野のAクラス会議です。ブラジル教育省のランキングではA1となっています。マイクロソフト学術検索（Microsoft Academic Search）の2014年の統計によると、CVPRの論文は合計で169,936回引用されています。

香港中文大学の湯曉鷗教授率いるチームは世界的に多くのディープラーニングの独創的な技術突破を成し遂げました。2012年の国際コンピュータビジョンとパターン認識会議（CVPR）で唯一の2編のディープラーニング論文はすべて彼の研究室から出たものです。2011年から2013年の間に、コンピュータビジョン分野の2大トップ会議ICCVとCVPRで14編のディープラーニング論文を発表し、全世界のこの2つの会議でのディープラーニング論文総数（29編）の約半分を占めています。彼は2009年にコンピュータビジョン分野の最トップの国際学術会議の一つであるCVPRの最優秀論文賞を受賞しました。これはCVPRの歴史上、アジアからの論文が初めて受賞したものです。