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1.7、Pythonコードの2つの動作方法
Pythonコードには、インタラクティブ実行方式とスクリプト実行方式の2種類の実行方法があります。
インタラクティブ実行方式は、Windowsシステムのcmdに似ています。Pythonインタープリターを起動すると、インタープリターはユーザーからの命令入力を待ち、命令を受け取るとその命令を実行します。命令の実行が終了すると、次の命令入力を待ちます。
一方、スクリプト実行方式は、ユーザーが実行する命令をテキストファイルに保存し、そのテキストファイル内のすべての命令をインタープリターに実行させる方法です。
いずれの方式でも、C言語やJava言語とは異なる点があります。つまり、コードはコンパイルされずに直接実行されます。これは、Perl、Shell、TCLなどのすべてのスクリプト言語の特徴であり、これらのスクリプトもコンパイルせずに直接実行されます。
1. インタラクティブ実行方式
まず、ターミナルでpythonと入力してインタープリターを起動します。図1のとおりです。
図1:Pythonインタープリターを起動
このとき、>>>
というプロンプトが表示され、ユーザーがコマンドを入力できることを示します。たとえば、Pythonに1988×2098を計算させるには、ここで1988 * 2098と入力します。Pythonインタープリターはその乗算演算を実行し、結果の4 170 824を表示します。
命令の実行が終了すると、再び>>>
という記号が表示され、次の命令入力を促します。図2のとおりです。
図2:命令を入力して結果を確認
この方式は非常に直感的で、各ステップで実行された命令とその結果が一目でわかります。これが、この本でコードをデモンストレーションする際に選択される方式です。
CPythonには、GUIプログラムであるインタープリターIDLEが付属しています。その使い方は前述のものと似ています。起動方法は簡単で、ターミナルでidleと入力するだけです。図3のとおりです。
図3:IDLEを起動
IDLEを起動すると、ウィンドウ内に実行する命令を入力でき、インタープリターは即座に実行して次の命令を待ちます。図4のとおりです。
図4:IDLEの実行状況
2. スクリプト実行方式
スクリプト実行方式は、まずテキストファイルを作成し、そのテキストファイルに実行する命令を入力し、最後に「pythonスクリプトファイル名」という命令でそのテキストファイル内のすべての命令を実行します。
たとえば、Windows付属のテキストエディタ「メモ帳」を使って、hello.pyというファイルを新規作成したとします。内容は図5のとおりです。
:
図5:hello.pyの内容
このファイルには2つの命令が含まれています。1つ目の命令は、1988と2098の積を計算し、その結果を変数aに保存する命令です。2つ目の命令は、aの値を表示する命令です。
次に、ターミナルでこのスクリプトファイルhello.pyを実行すると、1988 × 2098の結果が正確に出力されます。図6のとおりです。
:
図6:スクリプトファイルhello.pyを実行
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この章では、Pythonの歴史から始め、Pythonのバージョン、Python言語の特徴、そしてPython開発に必要な基礎知識や基本文法などを紹介します。
これらの内容をマスターすることで、後の章での学習に良い土台を築くことができます。
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