Pythonのタプルはリストによく似ており、複数の要素を含む集合です。リストと異なるのは、タプル内のデータを変更できないことです。例えば、タプルにデータを追加したり、タプル内の特定の要素を削除したりすることはできません。タプルの最も一般的な使い方は、関数の戻り値として使用することです。

Pythonタプルの表記法

タプルの最も簡単な表記法は「（要素1，要素2，…）」です。これはリストの表記法に似ていますが、角括弧が丸括弧になっています。以下はこの最も簡単な表記法の例です。

>>> tuple1 = (1, 2, 3)
>>> type(tuple1)<type 'tuple'>

ただし、空のタプルには、以下の表記法を使用する必要があります：

>>> tuple1 = tuple()
>>> type(tuple1)<type 'tuple'>
>>> len(tuple1)
0

要素が1つだけのタプルには、以下の方法を使用する必要があります：

>>> tuple1 = tuple([1])
>>> type(tuple1)<type 'tuple'>
>>> len(tuple1)
1

または、以下の方法を使用します：

>>> tuple1 = (1,)
>>> type(tuple1)<type 'tuple'>
>>> len(tuple1)
1

ただし、以下の方法は使用できません：

>>> tuple1 = (1)  # (1)は1と同等
>>> type(tuple1)  # 型が整数型intであり、タプルtupleではないことがわかります<type 'int'>

Pythonタプルのインターフェース関数

タプルのインターフェース関数はリストよりもはるかに少なく、一般的に使用されるのは2つだけです：

• 1つはcount()で、タプル内で特定の値が出現する回数を表します；

• もう1つはindex()で、タプル内で特定の値が最初に出現する位置を表します。

これら2つのインターフェース関数の使い方はリストと同じです。

1) ある要素の値の出現回数——count（値）

一度も出現しない場合は0を返し、それ以外の場合は、タプル内でその値が出現する回数を表す正の整数を返します。

>>> a = (1, 3, 5, 7)  # 4つの要素を含むタプルaを定義
>>> type(a)           # aの型を確認すると、これはPython 3の戻り値です<class 'tuple'>
>>> a.count(1)        # 1はa内で1回出現
1
>>> a.count(2)        # 2はa内で0回出現
0

2) 指定された値がタプル内で最初に出現する位置——index（値）

指定された値がタプル内に存在しない場合は、例外ValueErrorがスローされ、それ以外の場合は、タプル内でその値が最初に出現する位置が返されます。なお、タプル内の最初の要素の位置は0、2番目の要素の位置は1、というように順番になります。

>>> a = (100, 90, 80, 90, 80, 70)  # タプルaを定義
>>> len(a)  # aは6つの要素を含む
6
>>> a.count(90)  # 90は2つ含まれる
2
>>> a.index(90)  # 最初の90が出現する位置は1、つまり2番目の要素
1
>>> a.index(10)  # 10はaに含まれていないため、index()は例外をスローします
Traceback (most recent call last):
  File "", line 1, in ValueError: tuple.index(x): x not in tuple