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2.13、Python浮動小数点数と整数、文字列間の変換

この節では、浮動小数点数と他の型との相互変換について説明します。例えば、浮動小数点数を文字列や整数に変換する方法です。

Pythonは強い型付け言語であるため、特定の操作は特定の型に対してのみ有効です。時には、操作を実行する前に特定の型に変換する必要があります。例えば、加算演算は文字列に対しては有効ではありませんが、ファイル操作から得られるのは文字列です。そのため、ファイルから得られた文字列は、整数や浮動小数点数などの数値型オブジェクトに変換してから加算演算を行う必要があります。

1) 整数型への変換——int()

この関数は小数部分を切り捨てます。四捨五入は行われません。

>>> a = 1.2   # 1.2は1として処理されます
>>> b = int(a)
>>> type(b)
<type 'int'>
>>> b
1
>>> a = 1.9   # 小数部分が0.5を超えていても切り捨てられます
>>> int(a)
1

2) 文字列への変換——str()

この関数は他の型を文字列に変換します。

>>> a = 12.88                         
>>> b = str(a)  # 浮動小数点数を文字列に変換します
>>> type(b)
<type 'str'>
>>> b
'12.88'

3) 文字列から浮動小数点数への変換——eval()

これはstr()の逆の操作と考えることができます。str()は他の型を文字列に変換し、eval()は文字列から他の型のオブジェクトに変換します。

>>> a = '1.23'
>>> b = eval(a)
>>> type(b)
<type 'float'>
>>> b
1.23


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Pythonの基本データ型は全部で26章あります。
この章では、整数型、浮動小数点数、文字列、ブール型、リスト、タプル、セットおよび辞書など、Pythonが提供する基本的なデータ型について紹介します。また、これらのデータ型に対する演算操作についても解説します。
私たちはPythonが強タイプ言語であることを知っています。つまり、各変数の型は特定の時点でのみ確定します。言い換えれば、Pythonにおける任意の生存しているオブジェクトの型は一意です。異なる型のオブジェクトには異なる属性があり、異なる操作を実行できます。
さらに、この章の最後では変数やオブジェクトなどの概念についても触れられます。それぞれのオブジェクトには確定した型があり、各変数は特定のオブジェクトを指し示します。