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5.13、Python yamlモジュール:yamlファイルを処理する

yamlの正式名称はYet Another Markup Languageで、名前の通り、簡略化されたxmlデータ形式を提供することを目的としています。確かに、yamlファイルはxmlファイルよりもはるかに簡単です。

yamlファイルには以下の特徴があります:

  • 大文字と小文字を区別します。

  • インデントを使用して階層関係を表します。

  • インデント時にTabキーの使用は許可されず、スペースのみ使用可能です。

  • インデントのスペース数は重要ではなく、同じ階層の要素が左揃えになっていればOKです。

  • 行コメントをサポートしており、#でコメントの開始を示します。


yamlは以下の3種類のデータ型をサポートしています:
1) オブジェクトで、Pythonの辞書に相当します。以下は例です:

0: a          # 0がキー、aが値
1: b          # 辞書の2番目の要素


2) 配列で、Pythonのリストに相当します。

- 1            # -で始まるのは配列要素を表し、これは最初の要素
- 2            # 2番目の要素
- 3            # 3番目の要素


3) スカラーで、Pythonの文字列、整数、浮動小数点数などに相当します。

これら3種類のデータ型を組み合わせることで、複雑なデータ構造を表現することができます。例えば、以下の複雑なPythonオブジェクトについて:

{
    1: [
        1,
        2,
        3,
        {
            "name": "python",
            "age": 20.0
        }
    ],
    2: "value 2"
}

yamlで表現すると以下のようになります:

1:
- 1
- 2
- 3
- age: 20.0
  name: python
2: value 2


このセクションでは、yamlファイルを解析して生成できるライブラリ、pyyamlについて説明します。このライブラリは自分でインストールする必要があり、インストール方法は以下の通りです:

pip install pyyaml

このライブラリを使用するには、以下のようにインポートする必要があります:

import yaml

このライブラリは主に2つの機能を提供します。1つはyamlファイルをPythonオブジェクトに変換すること、もう1つはPythonオブジェクトをyamlファイルに書き込むことです。

yamlモジュールにはload()関数があり、この関数はファイルから内容を読み込んでPythonオブジェクトを返します。

以下は簡単な例です:

import yaml
fd = open("yamlWriteDemo1.yaml", 'r', encoding='utf-8')
data = yaml.load(fd, Loader=yaml.FullLoader)    # ファイル内容を読み込んでオブジェクトを返す
fd.close()
print(data)

このスクリプトを実行した出力は以下の通りです:

$ cat yamlWriteDemo1.yaml          # 入力ファイルの内容を確認
0: a                               # ファイル内容
1: b
$ python yamlReadDemo1.py          # スクリプトを実行
{0: 'a', 1: 'b'}                   # 得られたPythonオブジェクト


ファイルへの書き込みにはdump()関数を使用できます。この関数はPythonオブジェクトとファイルオブジェクトを受け取り、Pythonオブジェクトをyaml形式でファイルオブジェクトに書き込みます。以下はyamlファイルへの簡単な書き込み例です:

import yaml
fd = open("yamlWriteDemo4.yaml", 'w', encoding='utf-8')
data = {                                 # 書き込むオブジェクト
    1: [
        1,
        2,
        3,
        {
            "name": "python",
            "age": 20.0
        }
    ],
    2: "value 2"
}
yaml.dump(data, fd)                      # Pythonオブジェクトをファイルオブジェクトに書き込む
fd.close()                               # ファイルを閉じる

実行後の出力は以下の通りです:

$ python yamlWriteDemo4.py             # スクリプトを実行
$ cat yamlWriteDemo4.yaml            # 出力されたyamlファイルを確認
  1:
  - 1
  - 2
  - 3
  - age: 20.0
    name: python
  2: value 2


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