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5.11、Pythonファイルオブジェクトのプロパティ

ファイルオブジェクトには、ファイル名や現在位置などの多くの属性も提供されています。この節では、ファイルオブジェクトのよく使われる属性について説明します。

1) closed:ファイルが閉じられているかどうか

closed はブール型の属性で、このファイルが閉じられているかどうかを表します。以下の例では、この属性の変化を示しています。ファイルが正常に開かれた場合、この値は False で、close() を呼び出すとこの属性値は True になります。

この属性を使用して、あるファイルオブジェクトがまだ有効かどうかを判断することができます。

>>> fd = open("in.dat", "r")   # ファイルを開く
>>> fd.closed                  # closedの値がFalseで、閉じられていないことを示す
False
>>> fd.close()                 # このファイルを閉じる
>>> fd.closed                  # 現在、closedの値はTrue
True

2) name:ファイル名

name は開いているファイルの名前で、文字列型の属性です。

>>> fd = open("in.dat", "rb")  # ファイルを開く
>>> fd.name                    # ファイル名を確認する
'in.dat'
>>> fd.close()                 # ファイルを閉じる


特に注意すべきは、sys.stdin、sys.stdout、sys.stderr といった特殊なファイルの名前は比較的独特です。以下の例では、これらの特殊なファイルの名前を示しています。

>>> import sys          # sysモジュールをインポートする
>>> sys.stdin.name      # 標準入力ファイルの名前を表示する
'<stdin>'
>>> sys.stdout.name     # 標準出力ファイルの名前を表示する
'<stdout>'
>>> sys.stderr.name     # 標準エラー出力ファイルの名前を表示する
'<stderr>'

3) mode:開き方の属性

mode はファイルを開くモードで、例えば読み取り専用、書き込み専用、追加などです。この属性も文字列型です。

4) encoding:エンコーディング方式

encoding は文字列で、このファイルのエンコーディング方式を表します。その使い方は前の章で説明しました。


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データを長期的に保存したい場合、最も簡単な方法はデータをディスクファイルに書き込むことです。これにより、プログラムを終了した後でも処理結果は長期的に有効です。
大規模ソフトウェアプロジェクトでは、ファイル操作は避けられません。この章では、普通のテキストファイルとバイナリファイルの操作方法について説明します。具体的には、ファイルを開く方法、ファイルの読み書き、ファイルモード、および with 文の使用方法などを含みます。