データを長期間保存したい場合は、最も簡単な方法はデータをディスクファイルに書き込むことです。こうすることで、プログラムを終了しても、処理結果は依然として長期間有効です。大規模なソフトウェアプロジェクトでは、ファイル操作は避けられません。

注意：このセクションでは主に通常のテキストファイルとバイナリファイルの操作方法を紹介します。json、yaml、cvs、xmlなどの特殊形式のファイルについては、一般的に対応するパッケージがあり、このセクションで紹介する方法を直接使用して処理する必要はありません。

ファイルの基本的な操作手順は以下の通りです：

1. ファイルを開く。

2. 読み書き操作を行う。

3. ファイルを閉じる。

以下は、あるテキストファイルを開き、その内容を画面に表示するコードです：

fd = open("in.dat", "r") # ファイルin.datを開く
for line in fd: # in.datの各行を変数lineに読み込む
    print(line) # 画面にlineの内容を表示する
fd.close() # 処理終了、ファイルを閉じる

データをファイルに書き込みたい場合は、以下の基本的な操作モードを使用できます：

fd = open("out.dat", "w") # 書き込みモードでファイルout.datを開く
fd.write("output line 1") # このファイルに1行のデータを書き込む
fd.write("output line 2") # 再度このファイルに1行のデータを書き込む
fd.close() # 処理終了、ファイルを閉じる

あるファイルの末尾にデータを追加したい場合、例えばいくつかの新しいログ内容をログファイルの末尾に追加する場合は、ファイルを開くモードをaに設定する必要があります。これにより、元のファイルのデータは失われず、書き込まれたデータは元のデータの末尾に追加されます。以下のコードはそのような使い方を示しています：

fd = open("out.dat", "a") # aは追加モードでこのファイルを開くことを意味する
fd.write("log line 1") # 末尾に1行のログを追加する
fd.write("log line 2") # 再度末尾に1行のログを追加する
fd.close() # 処理終了、ファイルを閉じる

上記のファイル操作の具体的な方法については、後続の章で詳細に説明します。