CDLIとは何ですか？ -------------------- 楔形文字デジタルライブラリイニシアチブ（CDLI）は、紀元前約3350年からキリスト紀元前の終わりまでに作成されたと推定される50万枚の楔形文字泥板のテキストと画像をオンライン上に公開することを目的とした国際的なデジタルライブラリプロジェクトです。このイニシアチブは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、オックスフォード大学、およびベルリンのマックス・プランク科学史研究所の共同プロジェクトです。 このデータセットには、CDLIの完全なカタログ（メタデータ）、カタログ内の泥板の音写、および古アッカド語とウル第3王朝の単語・記号リストが含まれています。このデータは2017年5月9日にダウンロードされました。 音写は.atf形式です。この形式について詳しくはこちらを参照してください：[http://oracc.museum.upenn.edu/doc/help/editinginatf/cdliatf/index.html][1] CDLIについて詳しくはこちらを参照してください：[http://cdli.ucla.edu/][2] 楔形文字とは何ですか？ -------------------- 楔形文字は、最古の表記システムの一つで、シュメール人によって発明されました。それは、先の鈍い葦を筆として粘土板に刻まれた楔形の印によって特徴付けられます。楔形文字という名前自体は、単に「楔形」を意味します。 楔形文字は言語でもアルファベットでもありません。楔形文字は600～1000の文字を使って単語や音節を表記します。多くの異なる文化グループがさまざまな言語を表すために使ってきましたが、主にシュメール語とアッカド語を書くために使われました。楔形文字の解読は今日でも非常に難しいですが、難易度は言語によって異なります。 [https://en.wikipedia.org/wiki/Cuneiform_script][3] アッシリア学とは何ですか？ -------------------- アッシリア学は、楔形文字と呼ばれる古代の表記システムを使った人々の言語、歴史、文化を研究する学問です。楔形文字は主に近東と呼ばれる地域で使われ、楔形文字が発明されたメソポタミア（現代のイラクとシリア東部）を中心に、北レバント（シリア西部とレバノン）、アナトリアの一部、およびイラン西部を含みます。アッシリア学の資料はすべて考古学的なもので、文字が刻まれたものと刻まれていないものの両方が含まれます。ほとんどのアッシリア学者は、古代近東の豊富な文献記録に焦点を当て、古代近東の言語、文学、または歴史の研究のいずれかに特化しています。 アッシリア学は、19世紀半ばに古代アッシリアの遺跡が発見され、楔形文字が解読されたことを契機に学問分野として始まりました。ニネベ、カルフ、バビロン、ギルス、アッシュルなどの初期の発掘調査に続いて、大量の考古学的物件（文献を含む）がヨーロッパの博物館、その後はアメリカの博物館に持ち込まれました。今日では、アッシリア学は世界中の大学で学部および大学院の科目として研究されており、古代近東の知識は科学史、考古学、古典学、聖書研究など多くの他の学問分野の学生にも役立っています。 [1]: http://oracc.museum.upenn.edu/doc/help/editinginatf/cdliatf/index.html [2]: http://cdli.ucla.edu/ [3]: https://en.wikipedia.org/wiki/Cuneiform_script